こんにちは。anです。
本日は全く関係ない話題で恐縮ですが…Chromebookを購入しました。
anにとって、ChromeOSとは持ち運んで便利なもので、すでに家にはThinkPad X220にcloudreadyをインストールしたPCをモバイルとしていました。電池持ちのいいWindowsPCはビジネスモバイルとなるとかなり高価なものになり、コストとしてもパフォーマンスとしても、anの使い方には全く向きません。
ただでさえ、うちにあるThinkPad X220にcloudreadyを投入したPCのみで当ブログの編集もできているわけですし、ネットサーフィンもほとんどThinkPad X220から行っています。デスクトップPCはWindowsで出来る限りスペックを盛ったものですが、どうもanの使い方ではかなり持て余すものらしく、現在ほとんど使っていません。
anの場合、高機能なソフトウェアを実行する必要のない職業・プライベート環境故に、フル機能でソフトウェア資産が膨大なWindows環境である必要性が薄くなっているのではないかと思います。なので、数年前に比べてPCにお金をかけるのもかなり億劫になっている節があります。
そんなanのもとにChromebookが情報として届くようになって、早3年ほど経過しました。それでも購入に踏み切れなかった理由は、ThinkPadを捨てたくなかったからです。
同じモバイル属性のPCを2台持つと、どうやってもモバイル環境下で優れた方に偏重しがちになるのは目に見えています。そして、執筆時点で7年前のPCが、ハードウェア的に現代の最新PCに敵う部分はほぼないと言えるでしょう。
うちのThinkPad X220は、それこそ壊れるまでずっと使っていたいし壊れたら可能な限り修復して使いたいのですが、駆動時間や可搬性などはどうやっても新型のChromebookに敵うはずはないです。そうなると、ThinkPadは置物化するわけですが…anはどうしてもそれが嫌でした。
それでも、日々進化していくChromeOSも同様にかなり気になる存在でした。Linuxターミナルを実装し、Androidアプリに対応し第三のPCとして成長していく姿に、cloudready=ChromiumOSを長く使用しているユーザーとしては、強い羨望がありました。
今回購入した理由は…先月からのAliexpressが旧正月で事実上停止していることで、米Amazonを覗き見していたのが大きな原因です。一台くらい増やしても、ThinkPadへの思い入れは変わらないかな…などと自分に言い訳しながら、googleがビルドしたChromeOSを手元で体験したい欲望がムズムズしてきて…です。
完全なガジェオタ思考ですね(笑)
微妙な葛藤を結構な時間をかけて消化し、ご高名なおふぃすかぶ.jpさんのところで熱のこもったレビューがされているasus C223NAを購入しました。
asus Chromebook C223NAレビュー
Chromebookの安価なモデルは、基本的には低スペックなモデルが多いです。使用しているCPUはCeleronが多く、メモリも4GB程度。ストレージも16GBや32GBなど、パソコンとしてはかなり低い性能のものも少なくありません。
asus C223NAに関しては、Celeronプロセッサーに4GBメモリ、ストレージは32GBです。
Windowsであればまずろくに動かないであろう内容ですが、ChromeOSは非常に軽量なぶんこのスペックで十分動きます。コンピューターにスペックを過剰に要求しないからこそできるもので、これがChromebookを安価に発売できる最も大きな原因の一つでしょう。
もう、マッチョなスペックを誇る高い機種を購入しなくてもいいのです。機械性能を上げて、それに比例して値段が上昇するのではなく、システムを大幅に小さくした結果ここまで動くように仕上げられたものです。なので、機械的な部分はほとんど気にしなくてもいいですし、日常でスペックを体感することはほとんどないでしょう。
似たような性能で、かつてネットブックという製品群としてWindowsを載せた小型PCが発売されましたが、お世辞にも快適な動きをしているとは言い難いものでした。しかしChromeOSであれば、それくらいスペックが低い本体でも十分快適に動くことができます。
ChromeOSはかなりシンプルなOSで、基本的にはgoogleChromeを動かすことに特化したものです。機能の追加はChromeアプリやウェブの拡張機能を利用しますが、これだけの機能しかないので非常に軽量です。
実際、ChromeOSの機能のほとんどはネット接続を必要としますが、世間でよく言われている
"ネットしか使えない"
というイメージからかけ離れた多彩な機能を使用できます。Chromeブラウザの機能が多機能なのか、ウェブでなんでもできる時代になったのか…様々な要因があると思いますが、現状ではChromeだけでかなりの作業が行なえます。
そこに近年、AndroidアプリとLinuxターミナルへの対応が行われさらに幅が広がりました。この3つのプラットフォームから使用できるアプリケーションやパッケージなどを含めると、相当な作業まで可能ではないかと思います。
スペック的には、前述の通り一昔前のネットブックのようなものなので、コンピューターリソースを必要とする重い作業には向きませんが、それ以外のほとんどの作業は可能だと思われます。
外観
色は日本未発売の赤を購入しました。赤は赤でも少し暗みのある赤で、asusレッドです。昔のZenFoneを思い起こす赤色です。同社の特徴的な、天板へのスピン加工はありません。
ちなみに技適マークがついているようで、日本国内での使用に法的なハードルはありません。
以下、比較しても仕方ないレビューが続きますが…
オールドThinkPadと比較すると、そもそも製品にある設計思想から異なるので全く別物です。ThinkPadの精巧さや重厚感から来るある種の雰囲気は紛れもないビジネスモバイルですが、asus C223NAはかなり個人ユーザー向けに振ったデザインです。
悪目立ちするような赤色ではなく、落ち着きのある色合いに普通のノートパソコン型ですので、日常に溶け込みやすくとてもカジュアルです。独特の雰囲気を持つビジネスモバイルとは違い、目立たない存在ですがそれがとても好ましく感じます。
分厚さ・重量については、そもそもThinkPad X220と比べるなという話ですが…ずいぶん軽量で驚きました。一部では厚みがあると評される筐体ですが、anの元環境からするとこの薄さはすごいな、と思います。軽くて薄すぎて、若干不安を覚えるくらいです(笑)
現実的に、カバンに放り込んでいても嵩張るものではないと思います。キーボード付きタブレットを取り回す感覚が近い気がしますが、やはり元から取り付けられたキーボードは後付けには敵いません。非常に快適です。
ポート類も充実しており、USB充電口が左右に一つづつあります。microSDカードスロットルとUSB差込口が一つづつあり、Chromebookならこれで十分ではないでしょうか。
有線接続は別売りのアダプタが必要ですが、anとしてはChromebookを有線で動かすシチュエーションが想像できないので、個人的には十分と言えます。
初期設定
anの場合、すでにCloudreadyを使用していたので引き継ぎです。と言っても、ほぼ全ての環境を引き継ぎするための動作は、Wi-Fiに接続し使っているgoogleアカウントを入力するだけですので難しいことはありません。
Cloudreadyで体験していますが、初期設定もネット接続してアカウントを入力するだけで完了します。スマホ並というより、スマホよりシンプルかもしれません。
アカウントを入力すると、Cloudreadyで使っていた環境のほぼ全てがほぼノータッチで引き継がれます。これには驚きました。
乗り移らないのは、せいぜいWi-Fiのパスワードくらいのものでしょう。これは買い替えの際にとても便利です。
ただ、壁紙がThinkPad Dogのままなので…これは近々変更したいところです(笑)
操作性
ChromeOSなので、起動/終了に関しては本当にスマホ並の速さで快適です。
起動後の操作は、ほとんどが回線速度によって快適性が変化するものと思われますが、大容量バッテリースマートフォン(ここではulefone power 5s+mineo softbankプラン)からのテザリングで不足なく動きます。
正直、外出先で行う簡便な作業に関しては十分快適です。
キーボードに関しては想像以上で、大きめのキーボードで適度な深みがあり、押した感じはこの厚さを考えると普通以上ではないかと思います。キーボードの質感は、価格を考えるとハイクオリティでしょう。不満は全くありません。少し深めの普通のアイソレーションキーボードだと思います。
大きさいっぱいまで広げたキーボードスペースは、11.6インチクラスのPCとは思えないくらい使いやすいです。
タッチパッドも広めにとってあるので、タッチパッドとしての操作性は悪くないですが、やはりトラックポイントに敵わないな…と思います。出荷時になぜか、カーソル移動が最も遅く設定されているので、設定から変更することによってタッチパッドとして普通に使えるようになります。
なお、anのC223NAは輸入モノでアメリカ版キーボードですが、ここはスマホと同様にgoogle日本語入力のAndroidアプリで日本語入力へ変更できました。今のところ不便はありません。
ディスプレイ
本機種はアンチグレアのHDです。
外出時や、室内でも明るい昼間などに映り込みがない分、クリアさは若干薄れるような気もしますが、これは慣れと好みの問題でしょうか。
とても良いというわけではありませんが、普通に使用できると思います。しかし、FHD慣れしていると不満を感じるかもしれません。
まぁ、anの使用範囲で困ることはありませんし、元々使っていた機種がThinkPad X220なので特に不満を感じません。イメージとしては、ThinkPad X240のHDディスプレイくらいのクオリティかな、と思います。むしろ前よりクオリティが上がっていると感じますが…この意見は参考にならないと思います(笑)
Chromebookで動画や静画を高度に編集する人はいないと思いますが、そういった用途には間違いなく向かないディスプレイだとは思います。しかし、テキストを打ち込んだりウェブ閲覧したりという用途では、個人的に全く問題を感じません。
他のアプリケーションへの対応
C223NAに関しては、購入時に普通にgooglePlayがプリインストールされています。設定からアンインストールできるようですが、anはこれも使いたいのでそのままにしています。
Androidアプリに関しては、AndroidスマホやAndroidタブレットほど対応するアプリは多くないのですが、写真の簡単な編集やテキスト打ち込み系のアプリなどはそれなりに多く対応している印象があります。Chrome拡張機能の補助としては十分以上です。
しかし、Androidアプリのほとんどはこういうふうに表示されます。
ここらへんはAndroid x86系に通ずるものがあります。完全な形でAndroidアプリを使用することに重点を置くなら、Androidタブレットが一番でしょう。ChromebookでのAndroidアプリは、それが主ではなく、あくまでも補助的なものと考えるのが良いかと思います。
Linuxについては、ベータ版で使用できるようです。Debian stretchだそうです。
コマンド画面で動かすものなので、あまり一般には馴染みもなく、Androidアプリ対応よりも世間の反応は冷ややかですが、むしろanはこちらに大きな期待を持っています。これから色々動かしてみたいと思います。
ただし、現状でLinuxパッケージを使用しなくても、むしろ以前よりブログ編集やネット検索・閲覧に関しては快適に行えるので、実はan程度のライトユーザーには必須でないのかもしれません。特に、画像の小編集や小変更などで使うAndroidアプリが、1台のChromebook上で完結できるのは、それだけでとても便利に感じています。
レビュー後感想
やはり、7年前のThinkPadと比べるまでもなく、各デバイス機能は大幅に進化した上でのこの安価。正直、出先での簡単な作業であれば、各OSにChromeをインストールして使っているユーザーであればだいたいのことができてしまうのではないでしょうか。
Webでなんでもできる時代、このPCは簡便かつ安価で十分に使用できるデバイスとして、もっと一般的になっても良い機器ではないかと思います。
前身であるLinuxディストリビューションの一種としての特徴も兼ね備え、とても軽量でロースペックなPCでも動き、バッテリー持ちも良いと考えると、モバイルとしてのコストパフォーマンスはものすごく高いと思います。
この値段でここまで使えるなら、モバイルPCとしてはChromebookで十分な気がします。
イメージとしては、ある程度のことができてしまう持ち運びが快適なキーボード付きのタブレット…ですが、タブレットよりも幅広く使え、しかしタブレットのように直感的で簡単に使える、なんかよくわからない(けどとても便利な)パソコン型の機械です(笑)
トラディショナルな形をしたノートパソコン型の筐体は文字入力がとても快適で、ChromeOSはシンプルで軽量でとても直感的。家の中でふと何かをいじったり、外に持ち出してみたりと、フットワークが軽いのに結構いろんなことができてしまう。今までにない新しい何かとしか言いようがありません。
この軽さ薄さだと、ThinkPadにChromiumOSを入れたものとはまた違う…そんな気がします。
0コメント